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「……っ、佐奈悪い……美砂本当はこんな奴じゃぁ無いん…………だ、え?」
掴もうとした佐奈の腕を、僕の腕が通り抜けた……?
「え、何これ。佐……奈?」
――はは。佐奈も分かんない……。
「じゃあ教えてあげるよ!あんたは死んでるのっ!大樹と私にしか見えてないのよ!」
「え、美砂何言ってんの?」
「……クサイがここにまだいる?」
「は?」
「……きもい……きもいんだよ!!消えろ!消えろ消えろ消えろ消えろ」
その下劣な侮蔑の言葉は佐奈の涙に変わってその涙で溶けるように佐奈は消えていった。
これは……なに?
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