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その瞬間、茶髪の少年の目が見開き、前のめりに倒れ込んだ。
「え?」
もちろんそのもう一人は、状況を全く理解できていない。
倒れた少年の背中からは、おびただしい量の血が溢れ出ている。
「な、なんだよこれ!?」
黒髪の少年は叫んだ後、背中をもう一度見る。
切り傷だ。もう既に息はしていないし、心臓も動いていない。
「オイ!オイ!……
うわああああぁぁ!!!!!」
友の死により、黒い髪が暴れる程、彼は絶叫した。
茶髪の少年の切り傷はある形を描いていた。 アルファベットのRと、そのRを指す矢印。
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