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年が明けると俺達は逢う時間が段々少なくなっていった。
俺「今日、仕事終わったらご飯食べに行かないか?
美味しい店を先輩に教えてもらったんだ」
弘子「… ごめん 今日は明日の出張の打ち合わせがあるから…」
俺 「わかったよ。最近仕事がやけに忙しいな」
弘子 「ごめんなさい。新しい部所でなれてないから」
近頃は出張も頻繁に行くらしく、日曜日もほとんど逢えないでいた。
「おかしい…」 そう思っていたとき、彼女の職場の先輩から呼び出された。よく話しを聞いてみると その先輩が俺の事を見かねて教えてくれた事に愕然とした。弘子には婚約した相手がいて、6月に式を挙げるという事だった。
話しを聞いた俺はどうしても2人で話しがしたく 弘子を呼び出した。待ち合わせた時間に俺のほうが早く着いていたので、タバコを吸って コーヒーを飲みながら待っていた。10分くらいして、弘子が現れた。
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