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弘子 「待った?」
俺「今きた所だよ。」
向かいの席に座った彼女の左手の薬指には大きなダイヤの指輪が光っていた。
俺「なんだそれ?今は外してくれ。」
黙って指輪を外す彼女…
俺 「結婚するのか…?」
弘子「ごめんね… 親の紹介でお見合いした人と… あなたとは結婚したかったけど… たまに実家に帰って来るからその時逢おうよ。ね」
俺 「お前とは死ぬまであわないよ… 幸せにな さよなら…
そう言って店を飛び出し車に乗ると夢中で街を走り回った。
桜の花がちりはじめた頃の別れだった。
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