プロポーズ

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俺「こんばんわ。」 「あら、いらっしゃい。1人?」 俺 「1人じゃダメですか」 ミキと初めてその店に一緒に行ってから1ヶ月くらい経っていたろうか? 俺は1人でその店に足を向けた。ミキとは特別な関係でもなく、また感情も湧いてこなかった。それよりもずっとあの店の人が頭から離れなかったため、1人で店に行く事にしたのだった。 その店の女性の名前は「明菜」。前に来た時、あまり喋れなかったが名前だけは聞いておいた。歳は2つ年上キリッとした顔立ちの髪の長い女性だった。 明菜 「別に1人じゃダメなんて言ってないでしょ。ただ、ミキと付き合ってるのかなって思ってたから一緒に来ないのかなって思っただけだよ。」 俺 「あの子とは何でもないです。ただの友達ですから。」 明菜 「ふーん。私、てっきり付き合ってたのかと思ったわ。 今日は何飲むの?」 俺 「あ、じゃー焼酎のボトル入れて下さい。」 明菜 「わかったわ。私ももらっていいかしら?」 俺 「どうぞ。一緒に呑みましょう。」 明菜 「隣に座っていいかしら? ずっと立ってると腰が疲れるのよねー。」 俺 「…どうぞ。」 明菜 「何に乾杯しようか?」 俺 「まかせますよ。」 明菜 「うーん… じゃー世界の平和に あはは」 俺 「??? なにそれ?あはは」 客のいない閑散とした店の中で、2人の笑い声だけ響いていた。
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