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とりあえずネリーを帰した僕はこれからの事を考える。
シアは他の仕事で席を外していたのは幸いだった。もしシアがこの場にいたら対決になるだろう。
「一応ネリーは騎士団長だからね、正面から戦えばシアだって負けるよ。」
不意に聞こえた声は右腕から。
そこには二頭身の少女が腕組みしながら立っていた。
シアの双子の姉、ミア。昔僕を殺した際に、僕に命を与えたと同時に右腕になった。色々あったが、今は自由に会話出来る。
「流石は『うっかりネリ兵衛』、私の存在は忘れていたみたいだったね。」
・・・何だか食いしん坊みたいなアダ名だね。
「さて、どうするの?ネリーを何とかしないと、いつ暗殺されてもおかしくないんだからね?」
「主犯を見つけないと、結局は繰り返しだよ。出来るなら主犯だけを潰したいんだけど・・・」
「また難しい事を言うね。策か何かあるの?」
「いやさっぱり。」
「いい加減だなぁ。私の心配は完全に無視してない?」
「心配してくれるんだ♪」
「べ、別にアンタの為じゃないんだからねっ!!」
・・・いや、いきなりツンデレになられても困る。
開始10ページまで出番無かったのがそんなに悔しいのか?
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