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「さてノルマのボケも済ませたから、真面目な話をするよ?」
ボケがノルマなのか?
知らなかった。
「真面目な話、ネリーが敵っていうのはかなり厄介だよ。一応ネリーはこの国の騎士の中では最強だから、正攻法じゃ確実に負けるね。」
「正攻法じゃ無理だって事は、それ以外なら何とかなるって事なのか?」
「うーん、頭が弱いから、奇策とかには対応出来ないと思う。『うっかりネリ兵衛』だから。」
「『うっかりネリ兵衛』か、罠として団子とか仕掛けてみようか?」
「・・・いけるかも。」
冗談のつもりだったんだけど。だけどまぁ、そろそろ真面目に対応しよう。
予想通りならそろそろ・・・
「彼方様、お茶をお持ち致しました。」
来たね僕らのドラえ・・・・・ゲフン、万能メイドロボ文月。
「文月、会話は聞いてたね?」
「抜かりありません。」
ミアは事態について行けないのか、不思議そうな顔をしているが、大した話ではない。
単に、文月が僕の安全確保の為に、常にこの部屋の会話を盗聴しているのだ。
無論この発案者は、愛する僕の妻である。愛情が深くなると、プライバシーなんて無視するらしい。
愛されてるな(皮肉)。
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