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「あぁ思い出した。やはり彼方と話していると楽しいから本題を忘れていたよ。そんな訳ではい、見積書♪」
「・・・はい?」
「だから見積書だ。もしかして彼方は日本語すら忘れてしまったのか?流石にそれは俺も困るぞ?」
「いや日本語は理解出来てますからね?そうではなくて見積書って何ですか?」
「高校時代の華と言ったら修学旅行じゃないか♪で、これはその見積書だ。」
・・・修学旅行?
「・・・睦、僕は学校を辞めた身ですから、修学旅行とか無縁なんですよ?」
「うん、知ってる。つーか彼方の修学旅行じゃないぞ?これは俺達の修学旅行だ。」
「その修学旅行の見積書を何で僕に渡すんですか?」
「そりゃ彼方が魔王だからだ。旅行先が魔界なんだから魔王が色々チェックしないでどうするんだ?」
「そんな事言われても、完全に初耳ですよ?」
「え?だってミアの方から話が通ってるんじゃないのか?俺はそう聞いているんだけど・・・」
「・・・ミア?」
目を向けると、忍び足で逃げようとしているミアがいた。
とりあえず無言で捕まえる。
「ミア、僕は完全に初耳だけどどういう事なのかな?」
「か、彼方ちゃん?何でか笑顔なのに怖いよっ!?」
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