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唐突ですが、自己紹介をさせてください。
高村彼方。つい最近まで普通の高校生でした。成績は平均より少し上、ルックスは並だと思います。
これといった特徴のない高校生、そんな僕の前に現れたのは、銀髪の少女でした。
シアディルフィア、通称シアは僕の嫁を名乗り、それが日常の崩壊となりました。
あれよあれよと色々あって僕とシアは無事に結婚。
・・・色々あったよな。シアの親が魔王だったり、変な怪物に襲われたり、シアが誘拐されたり、魔界に乗り込んだり・・・
とにかく、こうして僕は新たな魔王としての日々をスタート♪立派な王として生きようと胸に誓った。
そう、誓ったんだ。
誓ったんですよ。
「彼方ちゃん、あーん♪」
現在隣で、シアがフォークを僕に向けている。フォークの先には人参が刺さっている。
「あーん。早く口を開けてよ、これってかなり恥ずかしいんだからね?」
「・・・じゃあ別にしなくてもいいんじゃ・・・」
「ダメっ!!夫婦は仲良く円満であるべき。王は民の模範となるべきなんだから、率先してやらないと。」
・・・ここは僕の執務室で周囲には誰もいないんですけど?
先程の決意、台無しでした。
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