第一話 開始早々・・・

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ちなみにまだ何か言っているが聞く気にもならない。 何しろこの一週間、言っている事が全く同じなのだ。もう僕もシアも緊張感が無くなってしまった。 「今日はシアの当番だよね?」 「うーん、いい加減飽きてきたんだよね?いっそ全員殺してもいいかな?」 「一応殺さないように。無闇な殺生は駄目だよ。」 「うん、了解♪」 ・・・注意される事も、シアにとっては喜ばしい事らしい。 愛されてるな、僕。 「何いちゃついてるんだテメェらはよっ!?」 「どうせ俺に彼女なんていないさ、だから何だって言うんだ、彼女がいるのがそんなに偉いのかよっ!?」 「俺の恋人は右手、愛人は左手だコノヤロウっ!!」 あ、これは新しいパターンだ。 聞いてるこっちが悲しくなりそうだけどね。主に最後の。 「憐れみの目で見てんじゃねえよっ!!」 怒りが限界に到達したのか、目を血走らせた非モテ男がナイフを片手にシアに襲いかかる。 右手にナイフを構えているが、何故か左手の動きが怪しいのは何故だろうか? 「一万年と二千年前から貴女を愛してましたーっ!!」 ドサクサに紛れてカミングアウトしやがりました。 しかし相手がシアだと・・・ 「キモいっ!!」 ・・・あぁ無情。
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