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シアの『キモい』発言と、同時に放った拳が非モテ男を身も心も粉砕した。
しかもシア、一撃で沈めたようにも見えるが、実は一瞬で五発当てていた。
「なっ!?」
「まさか一撃でっ!?」
「立て、立つんだっ!!頼む、立ってくれレンくん・・・」
案の定、彼等にはシアの拳が見えて無かったようだ。これだけで格の違いがわかる。
最初は、この事態に二人で対応していたんだけど、次第に面倒になってきたので今では当番制にした。
シアは毎回色々な方法で相手をノックアウトしている。飽きがこないように、色々工夫をしているらしい。
「ねぇ彼方?」
シアは人前では僕の事をこう呼んでいる。『ちゃん』を付けるのは二人きりの時だけだ。
「シア、どうかした?」
「これが終わったら、たまにはご褒美とか欲しいんだけど?」
「・・・何がいいの?」
「後でお願いを一つ叶えてくれる、とか?」
「うん、いいよ。」
・・・一瞬、シアの目が光ったような気がした。
こいつぁ今夜は眠れないような気がするZE♪
・・・失礼、現実逃避です。
「さて、では早々に片付けてしまおうか。」
数秒で片付いた。
ご褒美の魅力って凄いなぁ。
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