[第二章]

21/43
前へ
/243ページ
次へ
―――――――2―――――――  あれから。 あの騒がしい雑貨屋(いや騒いでたのは俺達だけど)から離れて、現在は某ハンバーガー屋にいた。  なんとか姫と穂村の暴走を納めて、周囲の目から逃げ出すように雑貨屋を後にした俺達は、正午と言うこともあって、ひとまず昼飯にしようって事になった。 途中参加の穂村と山田も、なんか成り行きで一緒にいる。  まぁ、人数は多いほど楽しいからな。だから、それはいいんだが……。  「武流さん、アーン、して下さい。」  右側には、フライドポテトを突き付けた姫。  「神上クン、ナゲット食べる??はい、アーン。」 左側には、ナゲットを突き付けた穂村。  「穂村さんっ!!武流さんは、私のポテトを食べるんです!」  「そうかなぁ??神上クン、ナゲット食べたそうだったよ?だから、あたしが手ずから食べさせて……。」 二人の、ワケの分からない戦いが再度勃発。  ……ホント、勘弁してくれ……。
/243ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8769人が本棚に入れています
本棚に追加