プロローグ

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その神上家の長男である俺は、実質上跡取りになるのだが、それは断固として拒否させてもらった。  ……だって、面倒くせぇもん。  んな、今の時代、旧家だの許婚だの、流行らねぇって。  いや、流行っても困るけど。 幸い、俺には二つ下の妹がいるから、妹に後を継いでもらおう。 まぁ、こんな感じで、俺は今は神上家から離れ、都会で一人暮らししながら都立の高校に通うこととなった。  何?許婚はどーしたって??  待て待て、焦るでない。それを今から語ろうではないか。はっはっは。  ……………………………………………俺、ウザい??  ……ま、まぁ、とにかくだ。  物語は、桜舞い散るうららかな春の日差しの中、都立新城高校の入学式から始まった――。
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