初めて2人で

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初めて会った日から数日後、まおと隼はまた会った。今度は二人でプリクラを撮りに行った。 隼はプリクラが好きらしい。まおもプリクラはよく友達と撮りにいく。 二人は駅で待ち合わせした。 まおが駅に着くと、隼は待っていた。まおが隼の方へ走る。隼が気づき、笑顔で迎えた。 『待ったぁ?ゴメンね…部活長引いちゃった。』とまお。 『大丈夫。気にしないで♪じゃぁ行こう♪♪』と隼が優しい笑顔で言ってくれた。二人は歩いた。いろいろ話をしながら。 そしてプリクラを撮り、たくさん笑った。まおはこのとき、隼の笑顔に安心感・やすらぎを感じた。 隼は笑うと目がふにゃっとなり、かわいい顔をして笑う。 そして電車の時間が近づいた。まおと隼は駅の方へ歩いた。二人の間には10センチくらいの距離がある。隼は今日撮ったプリクラをずっと眺めていた。 『このプリクラ、明日学校の友達に見せたり、あげていい?みんなにまおのこと話したら見たいって言っててさ。』と隼がまるで、子供がはしゃぐようにして言う。 まおはその姿を見て微笑んで頷いた。 2人は少し早く駅に着いた。隼が 『まお、今度映画見に行こ。まおは映画好きだろ。』といきなり言い出した。 『そうだね~最近映画行ってないし、行く♪』とまおも言った。 2人で話して来週の日曜に行くことに決まった。 そして今日も同じようにまおは改札を通り、振り返ると隼が微笑みながら見送ってくれた。まるで彼氏のように… まおは幸せを感じた。
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