8月1日(金)【紗耶】

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    雅樹 「紗耶ぁ! あっち行こうぜ! あっちで二人で遊ぼうぜ!」   紗耶 「あとで」   雅樹 「………そか」   断られ、軽くショックを受ける俺…。   ちくしょう…。   なんだか声だけ聞くとすげー楽しそうなんだよな。   翠 「ちょっとなにしてんのよ! さっさとしなさい!!」   雅樹 「………」   そんなこと言ったってなぁ…。   興味津々状態の紗耶を止めるのは、不可能に近い。   つまり無理だ。   ……しかし! 俺はあきらめない。   師匠に教わったことの数々を思い出してみるんだ…。   雅樹 「紗耶ぁ……。 俺と二人で遊ぶのは嫌か?」   押してダメなら引いてみろ。   引くことにより、またちがった反応が見える、はず……。   紗耶 「……ちがう…」   そらきた。 紗耶はもう俺のペースだ。   雅樹 「俺のこと嫌いなのか…?」   紗耶 「…嫌いじゃない」   もうすこしだ…。   雅樹 「じゃあ俺のこと好きか?」   紗耶 「ん」   もうすこし…。   雅樹 「よし! じゃあ俺とあっちで遊ぼうぜ!」   もうすこ………。   奈緒 「きゃ、きゃぁあ!? 下はダメぇ!!」   下……?   した………。   雅樹 「し、したぁぁあ!!?」   翠 「なにこっち見てんのよ!!!」 雅樹 「ぐふぇっ!!」 もう…すこ……し………。 ラムネの瓶はないだろ…。 瓶は……。 ………   ……   … 雅樹 「紗耶!! いいか!そこ座れ!!」   夜。 別荘に帰り、皆それぞれ自由行動になる。   奈緒と紺は料理をするためキッチンへ。   弥生と鈴音は、なにがあったか知らないが爆睡。   翠と琴音は風呂。   怜はみんながちゃんといるのかを確認するため、見回りに行った。   そして俺は、氷の入った袋を額にあて目の前でぼーっとしている紗耶にお説教を開始。   雅樹 「座れ!」   紗耶 「………」   座らない。   雅樹 「座って?」   紗耶 「………」   そんな顔するなよ…。   雅樹 「はぁ……」   代わりに俺が、近くにあった椅子に腰掛ける。   雅樹 「座れ」   膝を叩き、紗耶を誘う。   紗耶 「ん」   ヒョコヒョコと近づいてきて、ピョンッと座る。   素直な子だ…。   ため息が止まりません。   雅樹 「紗耶。 いいか?よく聞けよ?」   紗耶の頭を撫でながら、お説教タイム開始。    
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