生存競争

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修平のペースは確実に落ちていたが、門まではあとわずかだったので放っておくことにした。 そのまま走り続けて、もう門が目の前にまで来た所で、異変がおきた。 ウ~ウ~ サイレンのような音が鳴り響いたと思ったら、門から赤い水が流れてきた。 それはやがて津波のようになり、コウタと修平の行く手を阻んだ。 (まずい、まずい、まずいぃぃぃぃ) コウタはパニックを起こしかけていたが、かろうじて走り続けて門の縁を掴んだ。 隣を見ると、修平も縁をつかんでおりコウタは安心した。
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