生存競争

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その液体はコウタの方までとんできていた。コウタの隣を走っていた、メガネをかけた賢そうな女の子が液体をモロに浴びた。 「イヤ!!痛い!!助けて」 女の子は悲鳴をあげながら、コウタに向けて手を伸ばしてきた。 コウタが手を掴もうとしたら、女の子は消えてしまった。 (くそ、なんでだ??何が起きてるんだ??) コウタの周りでは、声にならない悲鳴をあげながら消えていく人達がたくさんいた。 そして、ついにコウタの顔にも液体が飛んできた。 (ああ・・・俺も消えるのか??) はっきりいって、コウタは諦めていたので消える事をうけいれ、目をつぶった。
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