66人が本棚に入れています
本棚に追加
/108ページ
A君が通う小学校に、Cさんという女の子が転入してきました。
かわいくて、成績優秀なCさんはすぐにクラスに溶け込みましたが、一つだけ、Cちゃんには奇妙なところがありました。
常に首に黒いハンカチーフを巻いているのです。
プールに入るときも、Cさんはハンカチーフを取ろうとはしませんでした。
不思議に思ったA君は
「どうしていつも、黒いハンカチーフを巻いているの?」
とCさんに尋ねました。
Cちゃんは、
「中学校に入ったら教えてあげる」
と答えるだけでした。
・・・以後、中学・高校・(付き合いだして)結婚と同じ台詞とシチュエーションを繰り返します。
A君とCさんが結婚して暫くたった日、A君が言いました。
「もう、教えてくれてもいいだろう?どうしていつも黒いハンカチーフを巻いているんだい?」
Cさんは「どうしても?」と言いました。
頑として譲らないA君にCさんは「わかったわ…」と悲しそうに言い、首に巻かれたハンカチーフをほどくと…。
Cちゃんの首がゴロリと床に転がったのでした。
最初のコメントを投稿しよう!