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残念ながら世の中には
[落ちこぼれ]
と呼ばれてしまう者もいる。
「ほら、見ろよ。落ちこぼれのルートだ…またあんな所で何かしてるぜアイツ!」
そう言って指差した先に、本を片手にしゃがみ込んで地面を見つめる少年。
服は大きめなのか、袖が余って手は半分隠れている。
ルートと呼ばれた少年はふと立ち上がった。
少しくせのある薄茶の髪、背はあまり高くなく、どちらかというと小柄だ。
丸く大きなライトグリーンの瞳は、夕日を浴びてキラキラと輝いている。
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