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また訳の分からない事を…
突然ルートのもとにやってきた彼は大袈裟に両手を広げて肩を竦めてみせると、左手を腰にあて、右手で眼鏡をクイッと上げた。
濃いグレーの髪が頬に触れ、それを欝陶しそうにかき上げると、深いスミレ色の瞳が眼鏡越しに覗いた。
彼の名はノイル。
僕の良き理解者で、数少ない友達…いや、親友だ。
いつでも僕の味方をしてくれるイイ奴だけど…
「何言ってんだよー放課後は中庭にいるって、今朝話したじゃないかー」
「あれ?そんな事話したっけー??」
少々天然気味だ。
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