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正午過ぎ。
「よっ、ピュアボーイ!」
ポンッと肩を叩かれ振り返ると、そこには秋穂と美樹が立っていた。
「あんたも今帰り?今日は部活昼までなんだ?」
「…なんですかその呼び方。やめてくれません?」
ギロリと睨みつける潤に、秋穂がニタリと笑う。
「え~なんでぇ~?チューもろくに出来なくて落ち込んでる男にはピッタリだと思ったんだけどなぁ~。」
「なっ…、なんで知って…!?」
どこでそんな情報が漏れたのかと驚き、次の瞬間ある心当たりが浮かぶ。
まさかと思い、バッと美樹の方を見やると
「中尾君に聞いたんだけどね、気にすること無いよ結城君!最初は誰だって恥ずかしいんだから!」
そう言って『ガンバ☆』と胸の前でグッと握りこぶしを作る美樹。
……。
…くそ、やっぱり中尾だったか。
今度一回シメようと心に決意していると、秋穂が再び口を開いた。
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