最終章

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「行ってきます。」 家の中に向かって声をかけ、楓は玄関の扉を開けた。 同時に外の熱気が、まとわりつくように体を包む。 「ふう、今日も暑いな…。」 時々汗を拭いながら、夏期講座のため学校への道のりを一人歩いて行く楓。 普段から徒歩通学のため、いつも早めに家を出ている。 そしていつも時間に余裕を持って学校へ到着。 まさに優等生の鏡と言えた。
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