付き合い始めて

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種目を終え観客席に戻る 通路を歩く結城君。 周りからは『おめでとう』や『すごいね』と声がかけられる。 結城君はそれに笑顔で応えていた。 「結城君!」 その声に、それまで周りに笑顔で対応していた結城君が反応し、そちらに顔を向けた。 「あ、久野先輩!」 タオルで汗を拭きながら、結城君が私に笑顔を見せる。 「高校記録突破おめでとう。凄かったね!」 「へへ、ありがと。」 嬉しそうに駆け寄って来た私に、結城君が照れ臭そうに笑った。
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