はじまりはおわり

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空はあまりにも高く、自分の気持ちとは正反対な程に青く、澄みきっていた。 団地の屋上から見ても、やはり届かない物は届かないみたいでしゃくだった。 下を見ると、遥か下に見えるのは真っ黒で冷たいアスファルト… とても俺に似ている気がした。 「じゃあ、そろそろいきますかね。」 誰に言うわけでもなく、目を閉じて、重い足を踏み出した。
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