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「……ありがとう…稜さん…」
「あ?何だよ、急に礼なんか言いやがって」
「何でもないよ。ただ言いたくなっただけ」
「……尚輝…」
再び稜さんは僕をギュッと抱き締めてきた
「お前だけは…憑依させない…」
「…稜…さん…?」
その時の稜さんは苦しそうな声だった…顔は見えないから解らなかった…
…けれど
「今の僕じゃ悪霊に取り付かれてもおかしくないよ…でも心が…魂が強くなったら…取り付かれないよね…、僕、取り付かれないようにするよ…でも取り付かれたら稜さんが助けてよ……?」
「…っ…!たりめーだ!」
僕は精神的にも、心が、魂が弱い
悪霊に憑依されたら自業自得…
でもそれで稜さんを悲しませたくなんか無い…
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