ボランティアスクール

2/12
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/75ページ
『未知ー遅れるわよ』 「はぁい」 母のいつもの台詞は決まっていた。 未知は4月に高校生になったばかりだった。 まだ真新しい制服に身を包む自分を鏡に映して 気分良く軽やかにターンをした時に 母の声で現実に引戻された。 (もーせっかく良い気分だったのに) 不満気な顔をしながらも 未知は鞄を手にすると 部屋を出て階段をかけ降りた。
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!