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とりあえず、家からの脱出は成功。
あのハンターさん、留守にしてるといいなぁ……。
なるべく人目につかない道を選んできたつもりだったのだが、すぐに声をかけられた。
「あっ! メルトちゃーん!!」
「ひぃっ!」
メルトは急いでその子の口を押さえ、少し奥へと走る。
周りからは完全に死角になっている位置で、メルトはその子を離す。
「――ぷはっ! もう、メルトちゃん。苦しかったよ?」
「ココロ」
ちなみに、ココロとはその子の名である。
「私の姿を見たからって、大声で呼ぶのはやめてね?」
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