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★ ★ ★
そんな中、木々が生い茂る(枯れているものも多いが)沼地のフィールドに、メルトは到着する。
「はぁぁ~……。疲れたなぁ……。ちょっと休憩」
近くの石に腰を降ろすと、前をアプトノス――灰色の鱗に身を包み、黒と灰色の縞模様の背ヒレを持つ4足歩行の草食竜――が悠々と歩いていく。
「ハンターになったら……ああいうのも、狩ることになるのかなぁ……?」
少しだけ、罪悪感を感じる。何かされたわけじゃないのに。自分のためだけにこんな弱者を狩ることに。
「でも……」
彼女は何かを言い掛け、しかし、勢いよく立ち上がる。
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