第一章

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中学時代も恋、恋、恋。 なぜかモテた時代。人は人生で一度ピークがあるみたい。 中1・入学式早々、隣の小学校からきた番長、亮と喧嘩。 次の日『悪かった。ごめんな』と謝ってくれて、仲良くなり好きかもと思う。 野外活動の時、告白される。 『本当は入学式の前から気になってた。付き合って』 『うん』 と返事はしたけど、すでに気になる男子がいた。 名前もゼッケンでしか知らない。どんな子かすらわからない仁くん。やっぱり気になる。 次の日、亮に告白の返事を取り消させてと告げ、仁のいる5組にその足で行く。 『仁君を呼んで』 こっちに歩いてくる仁は『え?だれ?』って顔であたしを見てる。 とぼけた顔した彼に手紙を渡す。 『返事ちょうだいね』 それから休み時間は必ず5組。仁に『手紙見た?返事は?』と話す話す。 それから何日かして、電話番号を聞いて電話で話すようになる。 手紙の返事もくるようになった。 ここだと思った時、引く。 休み時間はおとなしく自分のクラスで友達とおしゃべり。5組のまえはスルー。目が合っても知らんぷり。 仁の友達に呼ばれて、行くと待ってましたの告白。 もちろんオッケーして付き合い始める。 毎日サッカー部が終わるのをかわいく待ちながら、逆方向の彼に送らせてた。 恐ろしい13才。 3ヶ月が過ぎた秋、2組の敦が気になり出した。 彼はすでにあたしのことを知っていた。 亮を振って、仁と別れて、学校ではすっかり『ひどい人』で通っていたから。
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