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今までとは全然パターンが違くて体が動かない。頭を使う恋愛なんて初めてだから。
どう出ようか?
悩んだ後
『好きになりました』
と、電話した。
健はびっくりしたあと
『俺は彼女もいるし、おまえはまたすぐ違う男にいくんだろ?』
と返って来た。
普通ならショックだろう。
でもあたしは
『そこが心配なのね』『そこがダメなのね』
と次の日から大変身した。
上野先輩たちに交ざらない。帰りはまっすぐ帰宅。夜も出歩かない。たまに部活にも顔を出した。
電話もよくしていた。あれから好きだって言ってない。自分の誠意が伝わるまでは言えない。 まだきっと信用されてないから。
我慢すればするほど、好きなんだって日に日に自分が認識していくのがわかった。
健が別れたと聞いたとき、恋のワクワクが、ドキドキ、ザワザワに変わった。
もう、いてもたってもいられなかった。
別れたことを聞いて、すぐ健のとこに行くと健はゲタバコの前に座ってた。
一回大きな深呼吸したあと泣きそうなあたしを見て
『俺おまえが好きみたい』って健が笑う。
あたしも笑った。
その日は手をつないで帰った。
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