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(明日か…)
おもむろに立ち上がりクローゼットを開ける。
中には色々な高級スーツが掛かっていた。
その内の一つに葉は手に取る。
そのスーツはシルクのシャツに白の上着、そして白のパンツだった。しかし、所々に青のラインや波があしらわれて洒落た雰囲気を出していた。
しかも、値段が他のスーツより高い。
そして極めつけにダイアモンドが散りばめられた青のネクタイを併せて試着した。
(我ながらセンスが良い…。)
1人優越感に浸りそれと同時に空しさを覚える。
「…こんなことしても、ただ道具に使われてるのは変わらない。むしろ、それがはっきり自覚してしまうだけだ。」
スーツを脱ぎ元の場所に掛けベッドに腰掛ける。
(明日はまた変わらない日になるんだろうな。)
1人思い、深い眠りへと誘われた。
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