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しばらくしてやっとこの商談が終わった。
結果は上々。なんとか清廉グループの面子が保てた、というものだ。
額に浮かんだ冷や汗をハンカチで拭い相手を見るとバチりと目があった。すると幸隆はニコリと微笑んだ。
「…っ///」
つい、目を背け顔を赤らめてしまった。
幸隆は普通に微笑むとかなりカッコイイ。男の葉でさえついつい見とれてしまう。
(馬鹿らしい。相手は同性なのに見とれてしまうなんて…。さぞ、モテるだろうな。)
葉は今まで中性的な顔立ちでどちらかというと女のそれに近い顔立ちをしている為か今まで女性とは縁がなかった。
その点でいえば幸隆の顔立ちはかなり羨ましい。
(やはり親のDNAからきているのか…)
と、下らないことを思っていると幸隆が声をかけた。
「清廉さん。もしよろしければ今度のパーティーに来て下さい。もちろん、無理にとは言いません。」
願ってもない申し出だ。
なぜなら、それは相手側に気に入られたことになる。そうなれば、次の商談も上手くまとまる可能性が大きくなるからだ。
答えはもちろん…
「はい。喜んで」
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