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2006年3月
配達の為に国道を北に向かって走っていた。いつもと違う体の違和感を感じながらも仕事をこなしていた。
ハンドルを握る手に温かい何かが垂れてきた。
鼻血だっ!
本当に突然であった。普段鼻血なんて出さないのに、タラタラと止まらない。
運転中だったので焦った俺は助手席にあったマフラーで鼻を押さえつけながら、通りかかった公園に車を停めてトイレに駆け込んだ。そして顔を洗い鼻血が止まったのを確認して、再び走りだした。
以前からお腹の調子も悪かった為、家に近い病院にいって点滴をしたり薬を飲んだりしていた。疲れが溜まってると思って!
その時は、自分がこれから大病と向き合って闘わなければならない事も知らずに。
ある夜、ベッドで寝ている時にお腹が痛くなって手で押してみた。
あれっ!なんか硬いものがある。
絶対に普通ではない何かがある。得体の知れないものが体内にあるという事は、とても怖くなる。
彼女(後の嫁さん)にメールして、事情を説明して後日、総合病院に付き添ってもらい診察を受けに行った。
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