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ある日、朝食を食べてる時に病室のドアが開いて、いつも御世話になっている上司が見舞いに来てくれた。
「どうだい具合は?君が白血病で入院してるって聞いて驚いたよ。しかも、私が通院してる病院に入院してるって聞いたから、今度の外来の時に行こうと思ってたんだよ。頑張って早く良くなるといいね」
「そうなんですかぁ、有り難うございます。だけど外来って、何処か具合でも悪いんですか?」
「結構前から調子悪くてさぁ通院してたんだけど、実は膀胱ガンなんだよ。もう骨にまで転移してて、その進行を遅らせる為に注射を打ちに通ってるんだよ」
衝撃的だった。そんな感じには全然見えなかったし、仕事もバリバリやる人だから信じられなかった。自分も大変だけど、上司は病気と闘いながら前向きに歩んでいる。
「俺も頑張って治しますんで、お互い頑張りましょうね」
色々話をした後しばらくして上司は帰っていった。
それが、上司と交す最後の言葉となってしまった。
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