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病院へ行く朝、煙草に火をつけて部屋を見渡した。
「この部屋に帰って来られるかなぁ?もしかしたら、最後かもしれないなぁ」
などと弱気になっていた。まだ白血病と告知された訳ではないのに。
父と俺と彼女の三人で紹介状を持って病院へ車を走らせた。
病院に着いて、受け付けを済ませてロビーで待っている間に、問診票を記入していた。そこには名前など書く他にアンケートの様な事も書いてあり
①病名を知りたいですか?②余命を知りたいですか?はい、いいえ、わからないの三択になっていて、俺はわからないに○をした。
しばらくして看護師が呼びに来て、主治医と対面した。
「血液内科のYです。紹介状拝見致しました。親戚などで血液の病気された方居ますか?」
「いいえ、居ないですねぇ」
「わかりました。○○さんの病気ですけど、白血病と考えて間違いないでしょう簡単な病気ではないので、頑張って治療して行きましょう」
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