黒焔高校No.1

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一方、教室を出た直樹は何時ものように、真っすぐ家路に着いていた。 直樹の家は母子家庭で母親が看護婦の為、家事は物心付いた時から直樹の仕事であった。 (今日の晩御飯は何にしようかな…?) と、歩いていたら、前方の道路の真ん中に大きなゴミが落ちていた。 近付くにつれ、それはゴミではなく、大きな人間で在る事がわかった。 (危ないなぁ。車に引かれるぞ。) よく見ると、同じ高校の制服を着ている。 気絶しているのかピクリとも動かない。 (どうしよう……。)
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