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直樹が出て行った後の教室では
「助かった…………。」
長谷川がホッと体の力を抜き、冷や汗を拭った。
教室に残って事の成り行きを固唾を呑んで見ていたクラスメイト達も
「長谷川ー、津山に喧嘩売るなんて無謀だって!」
「お前、殺られる所だったぞ!止めてくれた津山に感謝しろよ!」
「マジビビった~!!
俺、絶対津山には逆らわないようにしよ………。」
そんな声を掛けられつつ、長谷川はさっきまで泣いていた目をキラキラさせ
「マジスゲー、津山……、いや津山さん!
俺はあの人に一生ついてくぜ!」
津山直樹16歳本人の知らぬ所で、初めての友達?(舎弟)が出来た瞬間であった。
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