黒焔高校No.1

18/27
前へ
/229ページ
次へ
(豆腐…、豆腐…、あった。木綿と絹ごし……。ヤッパリ木綿かな。) 豆腐を手に取ると、それを先輩が俺の手から取り、自分の持っているカゴに入れる。 『…………?』 「他は?」 (なんだ?買い物に付き合ってくれてるのか?でも…………なんで?) 「直樹?」 (あっ……、名前で呼ばれた……。母さん以外に名前で呼ばれたの初めてかも………) 石橋先輩は俺の返事を焦らず、待ってくれている。 (んー‥‥、後は明日の朝の食パンぐらいかな?) 『……食パン』 「食パン……」 石橋先輩はキョロキョロ辺りを見回すと、また俺の手を引き歩き出した。
/229ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20834人が本棚に入れています
本棚に追加