もみの木の下で

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 貴方が居ないと、貴方の存在が当たり前ではないと痛感する。  意味のないおしゃべりや、森の中での散歩。  何気ないキスも、全て今は幻のようで。  会いたくて会いたくてたまらなくなる。  いつもはクッションのような雪も一人なら冷たい。  泣いて泣いて泣き疲れて、私は夢の中で貴方を想う。  思いだすのは、貴方のがんばって輝いている姿ばかり。  どうしても、 「今日はこんな事をしたよ」  と、笑う貴方の顔がよぎってしまう。
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