18人が本棚に入れています
本棚に追加
【数年前、都内某所】
唯煉
「‥‥‥‥はぁ。一体どうすればいいのだ‥‥。社員を切り捨てねば子会社である我が社は倒産してしまう‥‥だが私には‥‥私にはそんなことは‥‥」
アラキ
「切り捨てればいいんじゃないの?使えない屑共はさぁ」
唯煉
「(うっとうしそうに)‥む?誰だね、君は」
アラキ
「僕ぅ?僕は鏡アラキ。僕はねぇ‥悩んでるおじさんを助けに来たのさ」
唯煉
「ふぅ‥(ため息混じりで)悪いが私は今、君に構っている暇はないんだ」
アラキ
「くくっ‥‥信じてないみたいだね。ま、しかたないけどさ。でも、解決するのは僕じゃあないんだよねぇ‥」
唯煉
「何‥‥?」
【鵺が裏路地から現れる】
鵺
「うふふ‥‥見える、見えるぞ」
唯煉
「‥!?女‥‥‥の子?」
鵺
「そなたの‥‥そなたの心に、深い‥深い闇が見えるぞ‥‥‥」
唯煉
「闇‥‥」
鵺
「そう‥‥深い深い。底無し沼のような闇が見えるぞ‥」
唯煉
「馬鹿な‥!私にそんなものが‥‥あるはずが‥!」
鵺
「ならば‥‥わらわの眼を見てみぃ」
唯煉
「眼を見て一体どうなると‥‥‥‥‥ぐっ!?」
最初のコメントを投稿しよう!