プロローグ

3/5
前へ
/29ページ
次へ
【数年前、都内某所】 唯煉 「‥‥‥‥はぁ。一体どうすればいいのだ‥‥。社員を切り捨てねば子会社である我が社は倒産してしまう‥‥だが私には‥‥私にはそんなことは‥‥」 アラキ 「切り捨てればいいんじゃないの?使えない屑共はさぁ」 唯煉 「(うっとうしそうに)‥む?誰だね、君は」 アラキ 「僕ぅ?僕は鏡アラキ。僕はねぇ‥悩んでるおじさんを助けに来たのさ」 唯煉 「ふぅ‥(ため息混じりで)悪いが私は今、君に構っている暇はないんだ」 アラキ 「くくっ‥‥信じてないみたいだね。ま、しかたないけどさ。でも、解決するのは僕じゃあないんだよねぇ‥」 唯煉 「何‥‥?」 【鵺が裏路地から現れる】 鵺 「うふふ‥‥見える、見えるぞ」 唯煉 「‥!?女‥‥‥の子?」 鵺 「そなたの‥‥そなたの心に、深い‥深い闇が見えるぞ‥‥‥」 唯煉 「闇‥‥」 鵺 「そう‥‥深い深い。底無し沼のような闇が見えるぞ‥」 唯煉 「馬鹿な‥!私にそんなものが‥‥あるはずが‥!」 鵺 「ならば‥‥わらわの眼を見てみぃ」 唯煉 「眼を見て一体どうなると‥‥‥‥‥ぐっ!?」
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加