第3話。

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鈴は学校への道を、とぼとぼ歩きます。 …不意に、キャハハ、と楽しそうな笑い声が聞こえてきて、鈴は其方を振り向きました。 其処には小学校低学年位の歳の女の子二人が、笑いながら喋っていました。 __凄く幸せそうな笑顔。 …私も、ゆんちゃんが居たときは、あんな風に笑っていたのかなぁ…?? 鈴は引っ越してきてから、なかなか新しい土地に馴染めずに今まで過ごしていました。 ゆんなみたいな親友は、今は側にはいません。 __やがて、その子達は笑顔で鈴の横を通り過ぎていきました。 「……………」 鈴は無言でその子達の後ろ姿を眺めながら、また前に視線を戻して歩きます。 ……つまらない…。 こんな毎日、嫌だなぁ…。 …鈴が、そんなコトを考えていると。
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