第1話。

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あるところに、小学校低学年の女の子が住んでいました。 …名前は鈴。 鈴の家族は母親だけでした。 …父親は母親と離婚した時に出ていってしまいました。 母親が仕事であまり家に居ないのに兄弟も居ないので、何時も寂しい思いをしていました。 __そんな彼女にも、唯一学校は寂しくない場所でした。 そして、鈴には大親友が居ました。 …その子が居たから、学校がもっと寂しくない場所になりました。 …やがて鈴の誕生日の日が来ました。そしてその子に誕生日プレゼントとして、小さい白兎のぬいぐるみを貰いました。 「名前は"みみちゃん"って云うんだって。可愛いよね。」 その子は云いました。 鈴は嬉しくて、ランドセルに早速付けました。 「…ありがとう。」 そう云って、鈴は笑顔をその子に向けました。 その子も笑顔を鈴に向けました。
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