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__ある日、何時もの様に学校に着いた鈴は、ランドセルから教科書を出す時、ふと気付きました。
…なんと、大切な親友から貰ったみみちゃんが、無くなっていたのです。
チェーンだけを残して。
そのコトに気付いた鈴は、泣きたい気持ちや焦る気持ちがごっちゃになりました。
…あの子に何て云えば良いの…??
「どうしたの??悲しそうな顔して。」
そんな時、無情にもその子が話し掛けてきます。
「……ゴメンね…。みみちゃん、無くしちゃったみたいなの…。ホントゴメンッ!」
今にも泣きそうな鈴。
「あぁ…アレね。良いんだよ別に。私、みみちゃん無くなれ--ッて念じてたし。気にすんなッ。」
冗談で鈴を励ます親友に、鈴は感謝しましたが、…良いわけ無いじゃん…。と心の中で呟きました。
…その日の帰り道、一人で学校までの道のりを辿ってみてみみちゃんを探しましたが、見つかりません。
何しろ、何時無くなったのかも解らないのですから。
鈴は仕方なく家に帰りました。
…もしかしたら家に無いかな。と云う微かな希望を胸に。
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