第1話。

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__ある日、何時もの様に学校に着いた鈴は、ランドセルから教科書を出す時、ふと気付きました。 …なんと、大切な親友から貰ったみみちゃんが、無くなっていたのです。 チェーンだけを残して。 そのコトに気付いた鈴は、泣きたい気持ちや焦る気持ちがごっちゃになりました。 …あの子に何て云えば良いの…?? 「どうしたの??悲しそうな顔して。」 そんな時、無情にもその子が話し掛けてきます。 「……ゴメンね…。みみちゃん、無くしちゃったみたいなの…。ホントゴメンッ!」 今にも泣きそうな鈴。 「あぁ…アレね。良いんだよ別に。私、みみちゃん無くなれ--ッて念じてたし。気にすんなッ。」 冗談で鈴を励ます親友に、鈴は感謝しましたが、…良いわけ無いじゃん…。と心の中で呟きました。 …その日の帰り道、一人で学校までの道のりを辿ってみてみみちゃんを探しましたが、見つかりません。 何しろ、何時無くなったのかも解らないのですから。 鈴は仕方なく家に帰りました。 …もしかしたら家に無いかな。と云う微かな希望を胸に。
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