第1章 旅の始まり

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いや~… 今日も暑いですね~…… あぢぃ…… 俺は高校生……のはずなんだが…… 待望の夏休みということで、ダラケ真っ盛りでございやす。 あぁ~ダルゥ…… ……何となく叫んでみるか…… 「……おもろいこと起これ!」 ヒュン…! ……へ?? 俺は目を何度も何度も何度も何度も… もう腫れるほどこすってみた。 「どこ……?ここ……」 うん、これは夢だ。 そう、夢なのだ。 夢に決まっているだろう! 夢と言ってくれぇ!! えー、俺の記憶が正しければ…… 確かに俺は暑い中、自室で適当にオンラインゲームをやっていたはずだが…… 現在、見たこともない部屋にいます… 何やら誰かの部屋のようだが…… だ、大理石なのかコレ…? 部屋が石で出来てて、ゴツゴツとしているのに、部屋の中の物はそれなりに整頓されている…… しかも俺の服も、変わっていて…… 何だろ……。 薄い鎧みたいな感じか? 防御面を保持しつつ、スピード面も落とさないっていうのか? って何言ってんだ俺は…… ……かと思いきや、壁に剣なんて飾られてある。 まさか……本物なわけないよな…… 触れてみたいが、人のモノということもあり、何となくやめた。 すると、ドアを叩く音が…… コンコン 「カリム~?起きたの~?」 カリム? 何だそりゃ。 俺は 徳井 裕也 っていう、一般な日本人ですけど? だが、周りには誰もいない。 よって俺が返事をすべきなのだろう。 ここに入ってきて、顔を見られて騒がれるよりは、返事をしたほうがマシだ。
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