第1章 旅の始まり

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「はい!起きてます!」 「なら、顔を洗って広間に急ぎなさい!もう、みなさまお待ちですわよ~!」 げぇ… 結局は姿見せなきゃいけないのか…… …待ってるって何でだろ…… とにかく俺は外に出てみた。 な…なんじゃこりゃ…! 部屋の外は、数えられないほどの扉があり、迷路のように、あっちやこっちにと廊下が伸びていた。 確か、広間っていってたよな…… 広間はどこだろ。 ………Now Loading……… うぉ!? 動けなくなっちった! どうなってんだよ…… ヒュン…! またかよ! またどっかに飛ばされたみたい…… 悪いが、もう驚かんぞ… 自分の部屋に戻れるのかな…… ……俺のそんな甘い考えは、まったく通用しなかった。 「おぉ、カリム!遅いぞ!」 へ? 誰……?この偉そうなおっさん…… するとなぜか俺の口が勝手に動いた。 「遅れまして申し訳ありません、父上!」 何で勝手に喋ってんだよ俺…… ……って父上!? えぇぇえぇぇええ!? しかも俺がカリムなのかよ! えぇぇえぇぇええ!? もうどうにでもなれ…… 「今日はカリムの狩龍日ということで、お集まり頂き、誠に感謝する」 狩龍日?? 「今からカリムに、代々伝わる狩龍剣を授けよう!」 「ありがとうございます、父上」 勝手に礼言っちゃってるし…… 超展開にも程があるな……
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