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「はい!起きてます!」
「なら、顔を洗って広間に急ぎなさい!もう、みなさまお待ちですわよ~!」
げぇ…
結局は姿見せなきゃいけないのか……
…待ってるって何でだろ……
とにかく俺は外に出てみた。
な…なんじゃこりゃ…!
部屋の外は、数えられないほどの扉があり、迷路のように、あっちやこっちにと廊下が伸びていた。
確か、広間っていってたよな……
広間はどこだろ。
………Now Loading………
うぉ!?
動けなくなっちった!
どうなってんだよ……
ヒュン…!
またかよ!
またどっかに飛ばされたみたい……
悪いが、もう驚かんぞ…
自分の部屋に戻れるのかな……
……俺のそんな甘い考えは、まったく通用しなかった。
「おぉ、カリム!遅いぞ!」
へ? 誰……?この偉そうなおっさん……
するとなぜか俺の口が勝手に動いた。
「遅れまして申し訳ありません、父上!」
何で勝手に喋ってんだよ俺……
……って父上!?
えぇぇえぇぇええ!?
しかも俺がカリムなのかよ!
えぇぇえぇぇええ!?
もうどうにでもなれ……
「今日はカリムの狩龍日ということで、お集まり頂き、誠に感謝する」
狩龍日??
「今からカリムに、代々伝わる狩龍剣を授けよう!」
「ありがとうございます、父上」
勝手に礼言っちゃってるし……
超展開にも程があるな……
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