第1章 旅の始まり

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今度は△ボタンを押してみた。 すると目の前の空間に、何かが浮かび上がってきた。 所持品 魔法 必殺技 装備 ステータス オプション ………? 何だコレ……? 所持品のとこが光っていて、俺は○ボタンを押してみた。 すると、目の前の空間が変わった。 狩龍剣 と書かれている。 確かに俺の所持品は、さっき偉そうなおっさんから無理矢理もらった剣しかない。 ここで、ようやく俺は理解してきた…… ここはゲームの世界で、主人公は俺ってことを…… 何でこうなってしまったのかは、まるで見当がつかない。 だが、なってしまったものは仕方ない。 日常に飽き飽きしていた俺は、この状況を楽しんでいた。 平凡な夏休みなんて、くだらない日々だけだったはず…… それがこんなとこに巻き込まれるなんて…… 人生、何が起きるかわからない とは、よく言ったもんだ。 結構なゲーマーでもある俺は、即座に装備の画面にした。 武器の覧に狩龍剣を入れる。 すると、さっきもらった剣を、鞘ごと腰につけた。 たのしぃ~!!! もう気分は最高潮だ。 魔法を選んでみた。 だが何も載っていなく、画面にはでっかく…… まだ何も習得していません。 と書かれていた。 なるほど…… レベル上げが必要のようだな…… この分だと、おそらく必殺技も何もないだろう。
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