家族という仲間

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家族という仲間

知り合いが1人もいない。 ましてや、同じ地元の人が、私を合わせてたったの2人…。 その人とは、たまにちょこっとしゃべるくらいの友達だ。でも、科が別になってしまったので、当然ながらクラスも別になってしまった。 完全に私は1から始めなければならない状況下にいた。 この高校には推薦で入ったので、塾に行っていた意味が成さなかったが、頭のレベルでは、この科は頭のいい人勢揃いだ。 はっきり言って、この科、福祉科で卒業まで生き残れるのか…。馴染めなかった頃はそればかりが不安でしかたがなかった。 でも、心配する必要はなく、大概の事は用を成さずに済んだ。 友達も増えた。いつの間にかたくさんできた。 数ある内の第一歩は難なく達成できたのだった。
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