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ギャーーーーーーーーッ!
母が悲鳴をあげた、そしてついにキレた。
『あんた、馬鹿じゃないの!高速でバックする車が、どこにあるのよ!!タクシーでしょ、なんで事前に道を調べないの!』
運転手の言い訳は、『同伴者が地元の人が多いのでいつも病院まで道を教えてもらうんです』だった…
長野の人間である母が名古屋の道を知るわけは当然ない。
なんとか夫の車と合流でき、やっと転院先の病院に着くことが出来た。
母の怒りは頂点を極め、運転手に大声で雷を落としていた…と後日、夫から聞いた。
なぜ後日知ったかというと、病院に着いた時に私はもう半分死んでいた。
母の怒りは、それだけでは納まらなかった。
あの後、タクシー会社にクレームをいれたらしく、例の運転手は一週間謹慎処分になったらしい。
私としては、運転手を処分しなくていいから…9万の運賃をタダにして欲しかったかな。
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