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私が家族と離れて、遠いとある街にある国立リハビリ施設にやってきたのは、十月二十五日のこと…
これから一年半、私はここで寮生活する。
しかし、仕事できたのではない。
今日から私は、ここの利用者としてリハビリでやってきたのだ。
施設のなかを見学する。
『ここが食堂です』
私の担当ソーシャルワーカーが教えてくれた。
とても広くて綺麗な食堂。
でも何かがおかしい…何かが足りない気がする。
なんだろ～
「あ！」
テーブルが沢山あっても椅子が一つもないのだ。
そう、ここは車椅子の障害者がリハビリをする施設なのだ。
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