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救急車がきた…
私はタンカーに運ばれた。
救急車に乗るのは五回目かな?なんかヤナ常連になってしまったものだ。
『名前は?年齢は?…』
車の中で救急隊にやけに何度も同じ事を聞かれた。
「あの足が動かないんです…」と私もやけに冷静に状況を説明していた。
救急車は神奈川県内にある某大学病院に着いた。
そのまま、ストレッチャーでレントゲン室に入れられた。
着ていた服はハサミで切られた。
私は足が動かないのに、首の写真ばかりいろんな角度で沢山撮られる。
急に首に激痛が走りはじめた。
「痛いっ、あの凄く痛いんですけど!」
男性の声が私の悲鳴に答えてくれた。
『もう少しですから我慢してください』
しばらくして、同じ男性の声が私に話し掛けてきた。
『…奥さん、重症ですよ』
重症ってどう言うこと?
なんで…首は確かに痛いけど他は何も痛くないのに。
『すいません、変な気分がするかも知れませんが…』裸にされた私の陰部になにかしたようだった。
しかし、感覚は何もなかった。
一体何をされたのやら…
何をされたかを知るのは後々の話、しかし差し込まれたこの物体と私はずっと付き合っていくことになる。
私は緊急病棟に移された。喉が渇く、首が痛い!
たまらずナースを呼ぶ。
しかしナースの答えは信じられないものだった…
『今日事故に遭われてるので、痛み止めもお水も一切ダメなんです』
喉の渇きと首の痛みで、気が狂いそうだった。
結局、一睡もできず最悪のブラックホワイトデイは過ぎていった。
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